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地歴公民科note【「香道」体験授業】

11月20日(月)、2年生「日本史探究」選択者64名を対象に、日本の伝統文化「香道(こうどう)」の体験授業を行いました。講師は御家流香道の金森マリ子先生ほか6名。日本古来のかほり香道を親しむ会の皆さんから来校いただきました。香道の歴史や考え方を学び、実際に「伽羅(きゃら)」と「佐曾羅(さそら)」の香りを「聞く」体験をしました。

香りを聞き、感じたことを手記録紙に表現する。

香道では、香りを「嗅ぐ」と言わず「聞く」と言います。参加した生徒も教員も、「聞く」という表現に込められた意味を教わったことで香道の奥深さに感動するとともに、歴史や地理、文学との繋がりにも気付くことができました。金森先生のお話だと、香りは上の2つの他に「羅国(らこく)」、「真南蛮(まなばん)」、「真那伽(まなか)」、「寸門多羅(すもたら)」があり、計6種類。東南アジアに由来のある香りが多いとのこと。室町時代の将軍足利義政が香道に興味を持ち、香をかぎ分ける香寄合が頻繁に開催されたとのことです。

美しくまとめられた香席の記録を見る。

「伽羅」の方が好みか、「佐曾羅」の方が好みか。初めて出会う香りか、懐かしさを感じる香りか。人それぞれの感じ方があることも面白く思いました。生徒からは「マリー・アントワネットが枕元に置きたくなる気持ちがわかりました」「香りによって自分の記憶が引き出されるように感じました」「伽羅は上品で高貴な感じで、佐曾羅は伽羅より少し控えめで優しい感じでした」などの声が寄せられました。授業の終わりの挨拶は… 「香(こう)満ちました!」

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